秋になって、
「今度ポップス弾きたい!」
と中学生男子。
「いいよ、好きな曲を自分で決めて
楽譜も用意してきてね」
と任せて、次のレッスン。
「これにした」
と楽譜を見せてくれました。
んー、フラット6つ。
「なんかすごい調だけど弾ける??
とりあえず音階で音を確認してみようか」
と始めたら、
フラットがありすぎて、
こんな調弾いたことがないから、
大変すぎました…。
「中級レベルって書いてあった…(>_<)」
そうですが、
バイオリンで
たくさんフラットがつくと、
ほとんど半音下げながら
弾くことになり、
結構弾きにくいんです。
「どうする〜?曲変える?(笑)」
と聞いたら、
次のレッスンは
違う曲になっていました(笑)。
ポップスであっても、
簡単目の曲であっても、
あまり意味のない内容には
したくないので、
音階を弾きながら、
音の取り方を教え、
メモしてもらい、
きれいな音が出る
弓の使い方をしてもらい、
ついでに、
「音程の取り方の注意点」
という、
前に作成したプリントを
見ながら、
頭に知識をいれてもらい。
練習はほぼしない子なので
何回かのレッスンが
音階でしたが…、
今週からようやく、
曲に踏み込めるようになりました。
バイオリンの曲ではないので、
なんとボーイング(弓の使い方)が
書いていない。
こういうことも多々あるので、
将来好きな曲を好きな感じで
弾けるように、
自分でボーイングを
決めてみてもらいました。
さらに、
同じメロディの繰り返しが
多いけど、
全部同じように弾かなくていいし、
変えたほうがアレンジが
面白く聴こえるけど
とうする?
ときくと、
2回目は1オクターブ
下げてみたい、とのこと。
ところが、
バイオリンの最低音より
低い音がある!
ひとつだけ(笑)
こういう場合、
①どこかでオクターブ上げてもどす
②他の音に変えてみる
とか方法があるけど
どうしようか?
ということで
試行錯誤。
技術がある人はね、
1オクターブ上げて
高い音でも弾けるんだよ、
といったら
「そんなの弾けない〜」。
ということで、
持っている教本の
後半に載っている
高いポジションの練習を
ペラペラ見てみました。
この曲がおわったら
ここやってみると
かっこいい曲弾けるように
なるかもよ、と。
強制でやるのではなく、
やりたいことができないから
やれるようになりたいと
思ってもらえる方向に
舵をきれたかなあと、
心の中で「やった♡」
と思っていたのでした。
個性的な子なので、
人ができないものを
できるのは自信になるし、
少しずつでも
いいものが入っていけばと
思いながら、
来て弾いて帰るだけレッスンに
しないように、
密かにいろいろ企てています(^o^)