「わからない」って
なかなか人には
言いづらいものです。
うなづいているけれど
伝わっていないなとか、
こちらの伝えたことが
あまりピンときていなそうとか、
レッスンの中で
大人でも子供でもよくあります。
「できない」のでも
「やらない」のでもなく、
実は「わからない」から
やれない、できないことが
多いことに
最近きづきました。
お子さんによっては、
わからないことや
自信がないことを隠すために、
わざとふざけたり、
グニャグニャしてただ立っている、
なんてこともよくあります。
そんなときは、
何かわからないのかなと思って、
「なにかわからないんだね?」
「わからないなら、
何がわからないか教えて」とか
「できなくてもいいから、
何回かやってみようか」
と試しに声をかけると、
○○がわからないと言ってくれたり、
すっと弾き始めたりしてくれます。
そうだよね~、
わからないと不安だし、
できなそうだと
弾きたくないよね、
と思えるように。
ほんのちょっとの
私の気づきで救われる人も
いるんだろうなと、
「相手を知る→考える→実践」
は日々続きます。
お子さんはとくに、
説明ができないことも
多いでしょうから、
こちらが察する必要を
感じます。
バイオリンを教えていて
私が最も学ぶのは
こういう類のことです。
バイオリンを教えるより
メンタル的な対処の方が、
ずっと難しかったり
大変だったりします。
嫌でも
いろんな対処方を
模索することになりますが、
心の器を広げさせて
くれているんだなと、
一区切りすると
やっぱり感謝です。
人を相手にしているからこその
学びや課題が
いつもあります。