ビオラで初めて
独奏に挑戦される生徒さん。
まだビオラをゼロから始めて
1年すこしですが、
アンサンブルにも参加され、
少しずつですが
将来アマチュアのオーケストラで
弾きたいという夢にむかって
歩まれています。
今日は、曲を弾く前の準備段階、
曲と同じ調の音階から
練習しました。
弦楽器の音程の取り方は
少し独特です。
弦がたくさんあるので、
その弦達がよく響いてくれる
音程の取り方をしていきます。
まずは分かりやすい
オクターブから。
ドからドなどの
同じ音同士の組み合わせを
きれいに合わせられるようにします。
できる場合は、
完全4度や完全5度といって、
にごりなく響き合う
音同士をはもらせられるように。
これらが柱になって
その他の音を
高めにとったり低めにとったりと、
ビアノではあり得ない
少々面倒な作業を
頭にいれながら弾きます。
指をおさえる指板に貼ってある
テープのところにおけば
まあまあの音程はとれますが、
こういうシステムを
分かって弾くと、
音が響きあって
豊かなサウンドになります。
音のバイブレーションを感じられ、
弦楽器ならではの
響きの美しさを感じることが
できるようになります。
今日はその一歩を
踏み出した生徒さん。
曲になると
さらに表現という精神的なものも
加わり、
少し大変かもしれませんが、
一歩進んだ技術を使えるように
なれたらと思います。
初歩の方でも
できそうなら次のレベルのことを
盛り込んで
必要な教材をお渡ししながら
レッスンしていきます。