音階でも曲の中でも
本当は弾かないけれど、
練習のために鳴らしたり、
音程が取りやすくなるために
指をおいたりする音が
実は存在します。
その音を「ゴーストノート」
と名づけています。
子供のころに
「中間音」という名前で
習いましたが、
中間音は
ポジション移動をするときに
習っていて、
それ以外のときにも
音との距離が長い時などに
間の指を置くことで
弾きやすくなることが
多々あります。
そういう音を
「幽霊のようにいるけど見えない」
というような意味で
「ゴーストノート」(ノート=音)
と名づけています。
かわいいオバケマークで
練習用の書き込み楽譜に
載せています。
高いポジションに指が上がるときに
このゴーストノートは大活躍です。
適当に上がっているわけではなく、
例えば、
1の指が音3つ分上がって
それから2の指を置く、
というように、
頭の中でどういうふうに
つぎのポジションに移るかを
考えて練習しています。
そのやり方が6種類ほどあり、
その場所だとどのやり方が
合うか、やりやすいのかを
考えます。
昨日は
レッスンでそういう練習を
した生徒さんがいました。
バコバコ指をたたくので、
太い弦ならまだいいけれど、
細い弦だとそんなに力はいらないし、
発音が荒れて聞こえるよと、
ゴーストノートの話と
数種類のポジション移動の
やり方をやってみてもらいました。
移るとき、
①指の力を抜いて弦に触れる程度に軽くする。
②次の音の直前まで速く、ただし触覚で距離を感じながら移動。
➂次の音に置く瞬間は丁寧に触る。
という過程を
スローモーションから
速い移動まで練習して、
すっときれいに
音を移ることができる感覚を
覚えてもらいました。
忘れるから書いておいてと言ったら、
→ゴーストノートという名前と
説明を書いてという意味で
なんと
私が書いたオバケマークをまねして
描き始めたので、
「いやいや!名前と説明を書くんだよ!(笑)」
あー!なんだ、もう!
と笑いながら名前を書き始めました。
「ゴーストの音」
(・o・)
「ゴーストのおと」って聞こえて
いたらしいのです(笑)。
「違うよ〜!(爆笑)
ノートって音という意味の英語!」
わ〜!私もう、今日おかしい!
と叫びながら直していました。
頭いい子なので、
まさかの勘違いが
すごく面白いひとときでした。