今日は
リズムの取り方について
沢山質問をされた生徒さんが
いらっしゃいました。
リズムの取り方は合っているけど
それだけだと素敵に
聞こえないのはなぜでしょう?
それは
「音楽的なリズムの取り方」を
していないからです。
例えば、三拍子の場合。
小学生のころ、
音楽の授業で
1、2、3と正三角形を
空中に書くように三拍子の指揮を
習いましたが、
メトロノームにあわせるように
感じて弾くだけだと
正確だけどつまらない、
という音楽になります。
そこでリズムの知識が
ある人は、
1は強い拍、
2と3は弱い拍だから、
強い→弱い→弱い
と感じてリズム感を
出してみようとなります。
でも、それでも
なんか流れる感じがなく
硬い感じになります。
なので、
今度は流れを感じながら
リズムの強い弱いも
少し感じてみようとなります。
ここまでやって
なんとか流れのなかで
リズム感も感じながら
弾けるようになりますが、
「そういうのは楽譜には書いてないですよね?」と生徒さん。
そうです。
楽譜には音符と
速さと強さと弓の使い方くらいしか
書いていないです。
その音楽を音楽的に弾くための
知識や経験からくる考え方は
知っている人から
教えてもらわないと
わからないものです。
うまくいくコツやアイデアを
伝授してもらって
やっと自分で試してみたり
使えるテクニックにしたり
していけます。
それを
自分の感性と合わせながら
どうしたら素敵になるかを
見つけていきます。
書いてあるとおり弾いても
正確だけど正解ではない
という感じでしょうか。
リズムも音楽の大事な要素なので
音楽的に作っていったり
感じる必要があります。
「あ〜、ようやくわかりました・・・」
とおっしゃって帰られましたが、
書いていないことを
たくさん考えてやらないと
いい音楽に聞こえないんだなと
理解されたようでした。
どれだけたくさんのことを
私も先生から教えて
頂いていたんだろうと思うと
気が遠くなります。
これまて出会えた先生方には
本当に感謝です。