なぜ調弦をするの?





弦楽器を弾くときは、

必ず弾く前に

音合わせ=調弦 

をします。



弦はとてもくるいやすく、

温度が少し上がっただけでも

弦によっては音が高くなったり、



弾いている間にも

少しズレてきます。



音合わせ用の

チューナーという機械を

使うと、



ランプや針で音のズレを

示してくれるので、



初心者の方でも

少し練習は必要ですが、

ある程度正確に

調弦ができます。



それにしても

なぜきちんと音を

合わせた方がよいのでしょう?



単純に、

音程が合いやすくなり、

楽器も共鳴して響きやすく

なるからです。



音楽の三要素に

音程=音の高さ

というのがありますが、



音程が合って聴こえるだけでも

それなりにきれいな演奏に

聴こえます。



調弦がきれいに出来ていると

演奏しているときに

音程が合いやすくなります。




4本の弦の音程が

合っていないのに、

きれいな音程を取るのは

至難の技です。



きれいな演奏をしたかったら、

まず調弦をきちんとすること。



そして、

楽器が響く音程を

取れるように

練習していくことです。



初心者の方には

きれいな音程を取ることは

難しいので、



最初は指をおくところに

テープを貼っていますが、



慣れてきたら、

音程の取り方を改めて

教えています。



合奏になると、

個人個人の音程が

合っていないと



みんなで合わせたときに

ハーモニーがおかしく

聴こえてしまいます。



まず自分の音程を

調弦で合わせたピッチを

ベースにして

取れるようにすること。



その先、

周りの音にも

合わせられるように

耳や感覚を鍛えていくこと。




個人差もあり、

慣れるまで苦労される方も

いらっしゃいますが、



きれいに音を取れると、

やっぱりきれい。



楽器も共鳴して

響きやすくなります。



そして、

集中して音を聴く力も

調整できる力もついてきます。



音程だけでも

奥の深いカテゴリに

なってしまうのですが、



やっぱりバイオリンは

音がきれいな方がいいし、



そのためには

音程も合っていたほうが

よりきれいなわけです。



コツコツ自分の力を

磨いていきましょう。



私も

修理から帰ってきた

バイオリンの

音程のツボが前と違うので、



ゼロからのつもりで

ていねいに基礎練習を

しています。