練習のしかたは、
一つとは限りません。
というより、
いくつもあるものです。
そのうちの一つしか
やらなかったら、
体が楽に動くようになるのは
難しいことがしょっ中
あります。
たとえば、
16分音符のら列が出てきた時、
まずはどんな音があるのか
ゆっくり譜読みをします。
たいていこういう場所は
テンポが速いので、
これだけだと
まだゆっくりなら弾ける、
という状態です。
ポジションがすごく飛んで
ジャンプするので、
なかなか音を
取りにくいこともありますし、
さらに弓の使い方が
ややこしいときも
あります。
テンポが少しあがるだけで
弾けなくなることは
よくあることです。
では、
どうやって理想のテンポに
上げても弾ける状態に
するか?
ここからは、
いくつもの練習方法を
組合せていきます。
私がよくやるのは、
4音ずつ区切って
少し速めに弾く、
次は3音ずつ、
それから5音ずつ、
というように、
本当に弾く感じ方ではない
区切り方をして
あえて弾いてみます。
さらに、
リズム練習といって、
わざとビッコに弾きます。
タータタータとか、
タタータターというようにです。
こういう練習をすると、
指が遅いところがわかったり、
矯正されて、
あとで楽譜通りに弾いた時に
とても弾きやすくなっています。
弾きにくい場所は
日々同じような練習をして、
慣らしていきます。
一日くらいでは
覚えられないところも
多々ありますし、
場所によっては
毎日この練習をした方が
よいところもあります。
日々こんな地味な練習を
することで、
体が軽く速く
動いてくれるようになり、
ここに音楽的な要素も
加えていき、
技術と自分が感じるものを
噛み合わせて
弾けるようになっていきます。
もし、こういう練習をしても
なかなかうまくいかない場合、
そこを弾けるようになるだけの
基礎力が足りていないかも
しれません。
日々1時間くらいかけて、
様々な基礎練習をしていますが、
何でも弾けるだけの基礎力を
アップするためと、
頭と体と精神の連動力を
向上させるさせるために
やっています。
先生でも
基礎練習するんですか?
とおっしゃる方がいますが、
基礎練習にも
レベルがいくらでも
あるんですよ。
毎日
初心者がやるようなものから
始めて、
高度なものまで
ザッと弾いていきます。
プロの方ほど
丁寧にやっていると
思います。
その大切さを
知っているからです。
スポーツ選手が
試合ばかりしているワケが
ありませんね。
毎日
走り込み、筋トレ、
その他基本の練習ばかりです。
体も頭も使うのは
スポーツと同じなのですが、
どうも芸術分野だと
そういう観点が
ない方がいらっしゃるようです。
使わないところは
使えなくなります。
今が1番、
これからの人生では若いし、
今大事にやらなければ、
落ちていくのは
当たり前。
日々の積み重ねです。
自分が飽きずに
楽しくやれる方法を
考えながら、
少しでも
色々な動きや頭の使い方を
積み重ねていけば、
誰でも
今よりは進歩します。
何を目指したいか
目標を決めて
取り組んでみると
いいと思います。
弾けるようになれば
なんでも楽しいです。
ぜひ
創造力を全開にして
トライしてみて
くださいね。