3才でバイオリンを始めたR君。
体力もまだない中、
春からは幼稚園も始まり、
さらに暑くなってきて、
夏は汗とともにたら~っとして
いました(笑)。
弾く元気がないときは、
いろいろ作ってある音符カードなどで
気分を上げて、
ちょっと弾いて帰るという感じでした。
いつまでこういう感じかなー?と
思っていましたが、
10月のある日、
お兄ちゃんが先にやりたくない~と
さわぐので、
(よく2人でどっちが先かもめていました)
R君さきにやろ!と
お母さんに言われて
なんとなく立った瞬間、
「わっ、先にやるんだね!えらい!」
と一言言われたら・・。
そのまま、
なにかのスイッチが入ったらしく、
最初から最後まで
しっかりレッスンをできました!
そして、
次の週からもずっと持続。
そこに至るまでの
R君の見えない成長も
あったのだと思いますが、
お兄ちゃんより
きちんとできた誇らしさなのか、
できることの誇りのようなものを
なんとなく感じています。
4才さん特有の
「自立しつつある感じ」です。
そして、
以外と小さな子には難しい
「きらきらぼし」も
いつのまにか最後まで
弾くようになりました。
子供さんの成長は、
日々どこかでちゃんと進んでいて、
精神的にあるところまでいったときに
こういうふうに
ふっと変わるものなのですね。
今までもそういう経験は
たくさんしてきていますが、
そんな瞬間に立ち会った時、
わあ、すごい!と
心の中で拍手しています。
ちょっと感動しつつ・・。
大人の方も、
ずっとできなくていたことが、
なにか意識や感覚が広がった時、
ふっとできる瞬間があります。
意識の中に
どれだけの知識や経験の
引き出しがあるかで、
壁を超えることができるのですね。
そういう姿をみると、
「ああ、音楽を通して
感知できる世界が広がったな!」
と嬉しく思います。