音の色々な要素

 

 

今、音程の取り方を

 

一生懸命練習していらっしゃる

 

生徒さんがいます。

 

 

 

初心者の方は

 

大人の方も子供さんも

 

指を置く場所にテープを貼り、

 

ギターのように

 

目で分かるようにしていますが、

 

ある程度弾けるようになったら

 

少しずつテープを外して、

 

隣の弦の音と合わせて

 

音を確認していけるように

 

しています。

 

 

 

ところで、

 

音程を取る練習だからと

 

音の高さだけ聴いていると

 

かえって難しいのです。

 

 

音にはいろいろな要素があります。

 

音の高さ、長さ、ハーモニー。

 

さらに音色、響きの感じまで

 

感覚でキャッチしています。

 

 

 

音程の練習に関しては

 

特に、

 

「楽器の響き方」を聴いて

 

ヒントにしています。

 

弦が4本あるので、

 

音程が合っていると

 

共鳴し合って

 

楽器がとてもよく鳴るのですね。

 

いい音色で弾いていると

 

なおよく分かります。

 

 

 

不協和音であっても

 

響きが美しければ、

 

合っているのがわかります。

 

共鳴音が聞こえたり、

 

音が大きく豊かに聞こえたり。

 

 

 

「音の高さ」だけ聴いていて

 

「響き方」を聴いていないと

 

よく分からないと思うのですが、

 

案外、慣れるまでは

 

音を取ることに一生懸命になり、

 

響きそのものを聴くことができず、

 

「音程が分からない」となることが

 

多々あります。

 

 

 

「音楽の演奏」になると、

 

そこに音楽性、感情、

 

流れ、周りとの調和、

 

なんていう要素も加わります。

 

様々な要素の中の

 

たった一つが音程=音の高さ。

 

 

音程の練習でも、

 

音楽的な感性で

 

音を捉えていく方が

 

ずっと気持ちよく、

 

分かりながら奏でていけます。

 

 

ちょっと難しい話でしたが、

 

幅広い感性と知識、

 

思考があればあるほど

 

様々なニュアンスで

 

演奏していけます。

 

どれだけ

 

経験や知識を持てているかが

 

豊かな音楽を奏でていける

 

ポイントです。

 

 

さらっと話したことでも

 

案外重要なことを

 

よくレッスンではお伝えしているので、

 

大人の方には、

 

メモして頂くように

 

さりげなく促しています。