今あるところを一歩でる~青葉台のバイオリン教室 Cocoron

今あるところを一歩出る


【指揮の公開レッスン】

 

昨日の午前は

大人の生徒さんの

アンサンブルのレッスンでした。

 

そのあと同じホールで

指揮者広上淳一先生の

学生の公開レッスンがあり

ちょうどレッスンが入っていなかったので

見てきました。

 

広上先生とは

大学が同じで大先輩ですが

学生時代

アメリカ演奏旅行で

指揮をして下さり

 

先生方と学生の間に

はいって

暖かく叱咤激励して頂いた

思い出があります。

 

あれからだいぶ経ちますが

60才を超えられて

さらに人間味や愛があふれる

学生へのまなざしに

心があたたかくなりました。

 

学生さんたちは

2年生と言えども

技術はそれなりにあり

 

いかに

今の自分を超えられるか

というところに

課題があるようです。

 

最初に登場した

2年生の女の子。

 

とてもまじめな子のようで

緊張もあり

動きが固いのですが

(これでもほぐれてきたそう)

 

曲の

これからワクワクすることが

起こる前触れの場面での

表情のかたさが

「それはワクワクしている顔?」

 

そのあと

パーンとはじける場面では

思い切り「ワーイ!!」と

言ってみなさいとの

アドバイス。

 

この場所で

思い切りやって

何か新しいものを

つかんで帰りなさい

との先生の言葉に

 

3回目で

思い切って自分を

出しきれました。

 

それを見守っている

愛にあふれる先生の顔と

やってみれて

今までを超えた彼女の姿。

 

とても感動するものでした。

 

私も生徒さん達を

そんなふうに

見守れるようになりたいなと

自分に重ねて

見ていました。

 

人が変わっていける姿を

見るのは

私にとってやりがいと喜びを

感じさせます。

 

どう関り手がけ

自ら変容していけるか。

 

教えればいいものでもない

人の内面の世界を

扱っている身として

 

印象にのこる

光景でした。

 

最後に

コントラバスでお手伝い

してくださっていた先生からの

アドバイスが

これも印象に残りました。

 

みんな技術的には

こなれていて

プロのオーケストラでも

振れる。

 

でも

圧倒的に足りないのが

イマジネーション。

 

演奏者以上に

しっかりと持っていなければ

ならないと思う

 

との言葉でした。

 

技術の習得だけでも

バイオリンて大変ですよね。

 

でも

そうやって頑張って

弾けるようになった曲が

何を表し伝えるものなのか。

 

これはこれで

別に時間をとって

考えたり想像してみたり

が必要です。

 

そして

技術とイメージを

かみ合わせていく作業。

 

ここまでやって

やっと音楽が音ではなく

イメージを伴ったものとして

伝わっていきます。

 

こんなことも

考えながら

曲に取り組んでみて

くださいね。