音楽は良薬
楽器を弾くこと、音楽を学ぶことは、その人の意識を変えていきます。
ただ音を鳴らしていくわけにはいかず、いろんな感覚を使いますね。
リズムという数学的な秩序を知る
音程という音の高低に耳を澄ませる、感覚を研ぎ澄ませる
構成という枠組
流れに乗るということ
そこに何があるのかを感じ考え、表現する
ちょっと挙げただけでも、これだけのことがあります。
これらをまとめて演奏していくわけですから、様々な要素がバランスよく感じられていなければ、なんか違うな・・ということに。
結構むずかしいものですね。
何が足りていないのかをよく考えないとうまくいきません。
そして、かたよった意識の使い方、使っていない感覚に気づき、足していく。
あれこれ調整しながら、だんだんと調和の取れた世界が出来上がっていきます。
音が取れた先、これらを「自然に」できると、なんというか、宇宙の秩序と流れに乗っていけているような心良さがあります。
そして、これは、生きていく、ということに通じることばかり。
思いこみをはずし、知識と視野を広げて一歩ずつ自分の感覚と知識で進み、新たな境地を知る喜び。
なにか神聖な世界に触れている、そんな気がします。
自分の中を、音楽をとおして見せられ、不調和があれば調和させていく。
そんなことに気づかせてくれる音楽は、その人の内面のバランスを取り、調和へ導く、最高とも言える良薬のようなものだと、自分も生徒さん方を見ても思います。