新しい曲の譜読み~青葉台のバイオリン教室 Cocoron

譜読みのしかた


 

 

練習メニューを学生さん以上の方には差し上げていますが、いい活用をされているでしょうか?

 

 

 

 

 

1、音は取れていますか?弓使い、指使いは決まって、覚えられましたか?

 

 

 

バイオリンは音程をきれいに取るだけでもなかなか大変です。とくに、指板のテープを取ってから間もない方、音程の練習のときに、リズム、ボーイングやフレージングまで加えないで、純粋に音程を取るだけの練習をしてしまってください。

 

 

 

ただ書いてある音を開放弦と合わせるなどして確認しながら取っていき、最小フレーズ内は止まらないで弾けるようにしてみてください。

 

 

 

指使いの確認、弾きにくいなら他の方法はないか? 音の勘違いで違う音を弾いていないかなど、基本的な確認の必要です。

 

 

 

ボーイングは音程が取れてからでも構いません。

 

 

 

 

 

2、リズムは取れていますか?

 

 

 

1、が慣れてきたらリズムをくわえて、ボーイングの確認もやってください。弾きにくいボーイングは、音楽的に物理的におかしくなければ、変えた方がいい場合もあります。工夫と試行錯誤です。いろいろ、3パターンくらいは考えて、じっくりためしてみて決めてください。

 

 

 

人によって感覚が違うので、こうして下さいとこちらで決めることはできません。

 

 

 

 

 

3、テンポの中で弾けていますか?

 

 

 

今日のレッスンでは、速いパッセージが速くなったり遅くなったりしている子がいました。

 

 

 

音程はとれています。

 

 

 

さて、どんな練習をしましょうか?と聞いたら、メトロノームを使う!ということで、メトロノームをわたしました。

 

 

 

まず、何音符を1拍に考えるか、テンポはどのくらいにしたいのかを決めるのに、思ったようになかなかならず。

 

 

 

やっと設定できて、弾き始めましたが、メトロノームを聴いていないのでずれているのにきづかず。

 

 

 

半分自分の音、半分メトロノームを聴こうとアドバイスしたら、聴けるようになってきました。

 

 

 

途中、弾きにくいスラーがかかっているので、弓の配分を工夫しないとリズムまでおかしくなって聞こえています。

 

 

 

どこでどう弓を使うの?と、あれこれ試して、答えが見つかったようですが、メトロノームをかけるとそっちに気をとられて忘れています。

 

 

 

さあ、いろんな要素を自分でまとめていかないと弾けないよ~と声をかけ、なんとかまとまってきました。

 

 

 

速いパッセージの練習方法は、ほかに何がある?と聞いたら、う~ん。。。しばらくヒントを出して、やっと「リズム練習!」「区切って練習」など、いくつか上がってきました。

 

 

 

「リズム」ひとつとっても、これだけ苦労があります。

 

 

 

 

 

4、5、は、フレージングです。

 

 

 

小さなフレーズはどうなっているのか、それがまとめられたら、大きいフレーズにまとめていきます。

 

 

 

ぱっと見てわかるように、自分で印をつけてもらっています。

 

 

 

 

 

6,7,8、は、音楽つくりです。

 

 

 

どんなイメージ?どんな場所のどんな風景?どんな人が何をしている?など、自分なりにイメージをしていきます。

 

 

 

そして、その世界に合う音色、テンポや流れ方、強弱、雰囲気、伴奏とのアンサンブル。

 

 

 

たくさんの要素をまとめて表現していけるようにしていきます。

 

 

 

大変でも、楽しくもあるところです。

 

 

 

この時点で、まだ1~5までのことがあやしいところ、むずかしくて常に練習しておいた方がいいところは、それも練習。

 

 

 

たくさんの過程を得て、音楽が作られていきます。

 

 

 

 

 

早くやるより丁寧に、時間をかけるより効率のいいやり方を考えながら練習。

 

 

 

必要なことだけやっても、かなりの時間と労力がかかります。

 

 

 

目的のない練習はしない、弾く前に今は何をやるのかハッキリさせてスタート、弾きながら自分のやっていることをチェックしながら、次にどんな練習をするかも考えていて、終わったら次の作業にすぐ入る、の繰り返しです。

 

 

 

 

 

できていないなと分かったら、何が原因か考えてみる、左手?右手?両方のタイミング?音程?リズム?流れ?

 

 

 

ひとつではないかもしれませんね。では、どんな練習をしたらよくなりそうか?

 

 

 

練習の仕方に頭を相当使います。いい練習ができたら、たいていの事はできるようになってきます。

 

 

 

大変ですが、そうやって積み重ねたものは演奏にでますし、自分の宝になると思います。

 

 

 

パパっとおおざっぱにやった練習は、その程度にしかやっぱり聞こえません。

 

 

 

地道に取り組んでみてくださいね。